2012年06月07日

初心の記録

ホームページをリニューアルし、実に6年ぶりに代表メッセージを更新しました。

事業戦略や、会社のビジョン、向ける視線の先は、時を経る毎に変化していきますが、初心は永遠に変わらない。

6年前、2006年当時に自分は何を表明し、どう世の中に語りかけていたのか、創業2年目時点の想いを、記録としてこの場に残してみようと思います。

代表メッセージ:

1994年のある日、新しい物好きの父が、仕事帰りの手土産に当時13歳だった私に「ネットスケープ」のインストーラー入りフロッピーディスクを持ち帰った。早速我が家のマッキントッシュにディスクを挿入し、インストールが完了すると、生まれて初めて目にする「ウェブブラウザー」が起ち上がった。父が適当な文字列を打ち込み、操作をデモンストレートして見せると、様々なウェブページが画面上に現れた。なぜ自分のパソコンには入っていないはずのものが現れるのかさっぱりわからないまま、私はたちまち夢中になり画面に見入っていた。図鑑のようなページ、アニメやゲームの話題を載せたページ、誰かの日記、英語や日本語や見たこともない言語で書かれたページ・・・・他の誰かが書いたと思われるそれらを興奮と共に眺める うちに、ひとつの疑問で頭が一杯になった。

「画面の向こう側の人々は、一体どこにいるんだろう?」

・・・これが私とインターネットの、そして世界との出会いでした。世界初の一般市場向けのウェブブラウザを開発・発売したネットスケープ社は、その翌年1995年に上場し、瞬く間に世界にインターネットを普及させました。画面の向こう側の人々は、世界のあらゆる場所にいたのです。

あれから十年以上が経ち、今世界はインターネットを中心とした様々なIT技術による恩恵を受けて、いつでも誰とでもリアルタイムに繋がることができるようになりました。

今日、あらゆる企業がその業種や規模を問わず、このグローバリゼーションの影響を受けています。距離を無意味化する通信技術、統一化が進むビジネススタンダード、台頭するBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)、これらは全て私たちのビジネスを助ける一方、より激しい競争を引き起こしてもいます。しかし、私たちはあくまでこのグローバリゼーションの絶対的な流れから、いかにメリットを享受できるかにフォーカスしなければなりません。流れに逆らうのではなく、そこから力を引き出さねばなりません。

21世紀のビジネスは、いかに小さな企業であろうとも、世界に経営資源を見出し、価値を生み出すために必要な資源をいかに効果的に集約するかにかかっていると私は考えます。

全てを自身で掌握することを優先するのではなく、どんな価値を、誰に、もたらすのかということにのみ集中し、昇華させ、それ以外は適所に任せて活用することがこれからの経営スタイルになるはずです。世界に眠るあらゆるリソースをチャンスに換えて、それをテコにより大きな舞台へとビジネスの駒を進めるのです。

また、21世紀の人材は、いかに自分の能力を高め、自分にしかできない何かに貢献していくことを追及できるかにかかっていると私は考えます。

仕事を与えられたり、教育を施されるのを待つのではなく、高い意識を持って自らを磨き、世界中の人材と切磋琢磨していく。世界の資源を活用し、価値を生み出していくのは、他ならぬこのサイトに訪れて下さった皆様一人一人なのです。

各国家がその内側でビジネスを完結させ、国家間で富を競おうとする時代は過ぎようとしています。これからは、国家間による競争ではなく、一国による 富の独占でも無く、国という境を超えて、繋がっている世界中の人々と協働し、ソリューションと価値を提供し合い、共に発展し、共に豊かになっていく時代が来ます。私たちはそれを「世界ビジネス共同体」と呼び、その実現に向けて僅かながら力を尽くして行きたいと考えています。

私たちフオジンは、かつてネットスケープ社がウェブブラウザで世界中の人と人とを結んだように、ブリッジカンパニーとして、企業と世界の経営資源とを、結んで参ります。

 

事業理念

  • 全世界を経営リソースとみなし、それぞれの地域の長所を活かして共に発展する「世界ビジネス共同体」を実現する。
  • 全世界を経営リソースと考える日本企業と、世界各地のリソースの間に立ちはだかるビジネス障壁を取り除き、橋渡しするブリッジ カンパニーとして日本企業の生産性向上と、発展中地域社会経済に貢献する。

日本社会への貢献

  • 日本のホワイトカラーから形式化可能作業を切り離し、日本企業のコスト構造の改善と、知識集約型の産業の構築を図る。
  • 日本企業の業務許容量をコスト負担を抑えて拡大し 、世界的に競争力のある体質構築を支援する。
  • 日本企業が、組織内部の資源の所在として世界中を視野に入れることを支援し、それらの活用によってより広い国際社会へ打って出る礎を築く。
  • 日本人材に、今後の人材が求められていくものを示し、より国際的に競争力のある人材社会を醸成する。

世界の発展中地域への貢献

  • 多くの雇用を創出し、先進諸国のホワイトカラーの仕事を引き継 ぎ、地域人材のビジネス水準と生活水準を引き上げることに貢献する。
  • これによって、発展中地域の将来的な更なる発展の礎とする。
  • 民間レベルでの、多国籍間の協力意識を醸成し、世界の調和・友好の発展に貢献する。

経営理念

  • 従業員満足の実現と成長の支援に全力で取り組むことで 、顧客満足、しいてはあらゆるステークホルダーに対する満足を実 現する。
  • いかなる問題、障害、対立、困難に対して、常に利害関係者との Win-Winの実現に向けて誠意的に取り組む。
  • 適正な利潤を生み出し、株主、従業員、そして地域社会に対して 、有形無形の利益還元を図る。


就職希望者へのメッセージ:

日本の皆様へ

今、日本の人材は、変化を求められています。
欧米社会を席巻したグローバル化の波は、当然日本にも押し寄せ、日本は、世界と渡り合える産業体質を構築する必要に迫られています。これに応える形で、企業は海外の経営資源を積極的に活用し、日本の人材に対する依存度を徐々に弱め、やがて本当に必要とされる人材のみが生き残るようになる。
一見怖い世の中が来ているようにも感じますが、これは悲観するべきことではないのではないでしょうか。確かに、一時的に日本人は痛みに晒されることになるでしょう。しかし、それから逃げ回って内に閉じこもっているだけでは、時代に取り残されることはあっても、痛みをやり過ごせるということはないでしょう。
逆に、これは日本人が真に強みを発揮できることというのは何なのか、今の日本社会にはどういった物事が求められているのか、より真剣に見つめなおし、行動に移していくチャンスなのではないでしょうか。
論理的思考力、人あしらいの上手さ、仕事の速さ、どれも素晴らしい資質ですが、これから大切になっていく資質とは、変化を楽しむことができるかどうか、のような気がしています。
フオジンは、一時的には日本人材にとって痛みを与えるかもしれない事業を、進めていきます。これが、広く長期的な観点では、何より日本のためになると信じているからです。そして、この厳しい時代の潮流に逆らうことなく、その力を上手く利用し、大きく理想に近づいていきます。その真っ只中にいることで、見えてくるこれからの人材の在り方というものがあると思います。もしあなたが変化を楽しむ、これからの時代の主役であるならば、是非フオジンの門を叩いて下さい。変化は恐れるに値しないことを、私たちと共に少しでも多くの人々に伝えていきましょう。


中国の皆様へ

今、日本や欧米の経済先進諸国で何がおこっているかご存知ですか?
グローバル化の流れと、中国を初めとするまさに21世紀の市場の主役になろうとする新興国が、先進諸国にある一つの潮流を生み出しています。それが、国外に向けた積極的なアウトソーシングの推進による、富と雇用の大量移転です。今、数多くのホワイトカラー的な仕事が、先進諸国から、中国やロシア、インド、ブラジルといった、所謂BRICsの国々へ流れ、世界規模でのビジネスの分業が始まろうとしています。皆さんは、まさにこの世界的な潮流で上昇する流れを掴む、絶好の機会を手にしています。今や、皆さんの競争相手は、同じ大学を卒業した同級生でも、職場の同僚でもありません。身近な誰かと職を巡って競争するという問題ではなく、経済先進国より流れでる仕事を、どの国の誰が手にするか、という問題なのです。今や、皆さんの競争相手とは、世界中の人材なのです。もし皆さんがこの世界的な競争に挑戦する気概をお持ちなら、フオジンはあなたのためにあります。フオジンなら、これからの世界で必要な技能を身につけることができます。

フオジンの目的は、この流れを積極的に支援することで、先進諸国にはより効率化され、洗練された産業体質を築くこと、そしてそれらの富と仕事を、発展中の国々で展開し、その地域の人材と経済に長期的な発展への貢献をすることです。この我々の目的と、皆さんの発展への目標を上手く融合させ、共に理想を実現するために、全力で一緒に働きませんか?

2006年某月某日
Huojin Japan 
CEO/Co-Founder 
三好浩和
posted by miyohiro at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | フオジンの軌跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月17日

初めて大連の地に立った日

昨日、私が最もリスペクトする知人の一人であり、私の趣味である格闘技のコーチのNさんとお話をしながら、初心の頃を色々と思い出していました。

Nさんは「何気無い一言」なんてものは許さず、どうしてそう考えるのかをしっかり追求されるので、私も普段よりも深く自分の考えを奥へ奥へ辿っていました。

そんな中、ふと初めて大連へ来た日のことを思い出しました。

大連に来たきっかけは、私が大学四年生の頃やっていた「大田区町工場巡り」という活動の末に出会ったオリオン印刷社の谷村社長のススメで、「中国のビジネスに興味があるなら、見てみないことには絶対分からない」と言われ、連休中に谷村社長についてやってきたのでした。

中国は2度目の訪問でしたが、大連の初日は衝撃の連続でした。谷村社長の大連法人の事務員の方々が、こぞってそれなりに流暢な日本語を操る。聞いてみると、通訳や翻訳を仕事にしているわけでもないと言う。

街を歩いていると、日本人と見て分かるのか、日本語で話しかけられる。

どの会社を訪問しても、どこへ行っても、日本語を上手に操る方で溢れていました。

なんという街だと思いました。

なんとも言えない高揚を感じたのを覚えています。

その夜は、谷村社長と、谷村社長の社員さんの李さんと、その社員さんの友人の馬さんと4人で火鍋(中国式しゃぶしゃぶ)を囲みました。

馬さんは日本語が喋れなかったので、英語と片言の中国語で会話がはずみました。

食後には、李さんと馬さんが、星海広場というアジア最大の広場へ連れてってくれました。たまたまその日は、中秋の月(日本でいう十五夜の月)が見られる夜であり、その広い空で、綺麗な満月を見上げました。忘れられない光景です。


今でも、谷村さんとは、時折食事をしたり、電話でお話したり、多くの示唆を与えて頂いています。

李さんは、その後結婚され、今は旦那様のお仕事で私の生まれ故郷(四日市)で暮らしています。

馬さんは、当時あるベンチャーソフト開発会社の部長さんでしたが、その後独立され、昨年その会社を中国屈指のソフト開発会社、I-softstoneグループに売却し、今はそのグループの大連支社長に納まっています。(来年には上場を控え、成功すれば多額のキャピタルゲインを得る予定とか。夢のある話です。)

馬さんとは、実は出会った日以来、一度も連絡を取り合わなくなってしまいましたが、先日ばったり仕事の関係で再会しました。大企業の支社長になっていた彼でしたが(そして私は出会った頃ただの学生でしたが)、すぐにお互いを思い出し、空白の4年間を埋めるようにすぐに交流は深まり、今では公私に渡りとても良い友人です。

何気無く旅行で行った大連が、自分にとって運命的な土地になるとは、その時は思っていませんでした。

あの日の衝撃と、あの日の感動が、今に繋がっています。
posted by miyohiro at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | フオジンの軌跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月01日

カテゴリー説明:フオジンの軌跡

このカテゴリーでは、フオジンがこれまで辿ってきた道を想い起こしながら綴っていきます。創業前のこと、起業に至るまでの道筋、創業後のエピソード、経験した主なエピソードなどを紹介します。
タグ:起業 創業
posted by miyohiro at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | フオジンの軌跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
フオジンオフィシャルウェブ:http://www.huojin.com
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