2009年03月31日

東京の路上生活者に対する緊急支援対策

先日、新宿の路上生活問題に真っ向から取り組んでいる民間団体の方々のMTGの席にお邪魔してきました。

その日のテーマは、「路上生活者に対する緊急支援」という問題に対して、フランスのサミュ・ソシャルという団体の日本支部を立ち上げられないか、と提案を持ちかけてきた留学生の話を聞くというものでした。

メンバーは、新宿連絡会という路上生活者支援を長年行ってきている団体の代表の笠井さんと、路上生活者が路上から脱して通常の社会生活に復帰するための中間施設(*)、「麦の家」を自ら寄付を募って運営している看護師のKさん、留学生のDさん。そこに私がお邪魔しました。


*中間施設:路上生活者が復帰するために、一時的に居住するシェルター。最終施設ではないので、短い期間でそこを出ることが前提となっている施設。


この日感じたのは、こうやって新宿の路上生活者という、地域社会が抱えるリアルの問題を、こんなに少人数の民間の人々が解決に向けて真剣に動いているという現実。

彼らによると、ホームレス支援という活動は、社会的にとても評価が低いそうです。
メディアもあまり注目せず、社会全体からの関心が総じて薄い。これが対策が取られない大きな原因の一つになっているそうです。

対策が有効に働いていない理由の一つには、行政の非合理的な組織の論理など色々とあるようですが、これらについてはまた後日。


この小さな有志の会合でも、やはり最終的には予算の問題になる。
どうやってお金を集めるか。そのためにはやはり関心が広まってこないといけない。

CSRにも活かせる可能性があるので、ことあるごとに話題にして行こうと思います。
興味がある企業さんは声をかけてください。


以下MTGの覚え書き

・路上生活の緊急支援、今は相談しても対応できる体制がない@東京
 行政に対する不信感が高まってくる

・炊き出しなどのホームレス支援は社会的に評価低い。これを何とかしないといけない。

・支援に積極的にならない人の主張:”コジキ三日説”:慣れてしまっているから支援されることを望んでいない人もいる。望んでいる、望んでいないの議論が必ず起こる。
 三好意見:しかし、受け入れざるを得ないから受け入れるのと、望んでいるのとは大きく違うのでは。

・「路上の失踪率」→他の街にいってしまう、行き先が分からなくなる人がいる。亡くなっていることも多い。


・政府が積極的に対策を取れないと、民間が対応しなければならなくなる。
→中には、「貧困ビジネス」と呼ばれる、悪質な業者も出てくる。
→違法なケースも出てくる。 たまゆらのケースなど。

・都内の専用宿泊施設に頼る状況ではなくなっている。キャパがない。民間の収容施設を非難するだけではすまない状況になっている。

・宿泊施設のキャパが無い→行政の運営方針が問題を広げている。行政の方針:「更正させるために」中間施設に長くいさせる主義。半年単位、長いと1,2、3年といさせてしまう。
*路上生活者は犯罪者ではない。

・笠井さんの意見:全てを民間でやるのは無理がある。ただもっと自由度があるべき。
シェルターとなるべき施設が欲しい。巡回相談をして、リーチした人をシェルターに紹介するなど。

・サミュ・ソシャル:フランスの団体。フランス以外の国々にも拡大中。政府から給料をもらったソーシャルワーカーが助けが必要な人を即シェルターに入れ、医療、就労、生活保護申請などの相談を行う。

・東京の行政パトロールは、苦情処理係になっている。(あそこに変な人たちがいるからなんとかしてきて、と言われて動くなど)

・中間施設を運営することに新宿区行政が反対する理由:アパートに入ってしまったら生活保護などの負担は「新宿区」が行う。路上にいる限りは「東京都」の負担。

・保護センターのような施設を作ろうとしても、地域住民からすさまじい反対にあう。
「5年間だけでも」と、短期間で問題を収束させることを目標に住民に説明するが、本当に5年間で壊されてしまう。建てても建てても壊されることになるので、収容キャパシティが増えていかない。新規に建てようという気がなくなる。
posted by miyohiro at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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