2008年10月30日

論理的思考のデメリット

私は自他共に認める所謂「理屈っぽい」人間ということになっているのですが、この理屈っぽさはビジネスの世界では「論理的思考」と言い換えられて、なにやら良いことのような扱いを受けることがあります。

実際、仕事上発生する問題を解決するにあたって、この論理的思考はことのほか役に立つことが多いと感じるのも事実です。

しかし、それだけでは良い経営者にはなれないということに気づかせてくれるブログエントリーを読みましたので、ここでもそれを紹介したいと思います。

情報収集力、論理的思考力が高まった人のマイナス部分」−モチベーションは楽しさ創造から(ベンチャーマネジメント代表の小林氏のブログ)
http://d.hatena.ne.jp/favre21/20081028#1225153364

=====以下引用=====
多くの情報に基づく、冷静な分析を行い、論理的な判断を下していく。そのような事ができる人がとても増えています。これは、とても良いことだと思うと同時に、心配な事でもあると思うのです。

多くの情報に基づく、冷静な分析を行い、論理的な判断をしていくという事が初心者の頃は、「脅威」や「問題」にばかりが目に入ってくるようになるからです。

(中略)

情報が入手される中、何が目に付くかというと、マイナス情報、危機情報が特に目に付きます。マイナス情報は、緊急に処理しないといけない話が多いからです。たくさん情報が入ってくればくるほど、そのマイナス情報が蓄積されてきます。

また、「最近、売上が下がってきている。今後、売上アップの方法を考えよう」というテーマがあったとします。その際、論理的に考えようとすると、「まず、売上が最近下がった原因」を考えようとします。「なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?」を繰り返す。
繰り返せば、繰り返すほど、マイナス原因が分かってきます。

 (中略)
 
このような事が習慣化されると、「脅威」や「問題」にばかりが目に付くようになり、「チャンス」が目に入ってこなくなる。プラス情報も、ニュースや現場からもちろん入ってくるのですが、つい優先度を低い形で処理してしまうようになる。たくさんのマイナス情報に囲まれていると、その緊急性に気を取られすぎる形になるのでしょう。
=====引用終わり=====

問題を分析しようとすると、悪い現象の原因というマイナス情報に目が行き、その緊急性に気を取られすぎる。
まさに的を射た指摘です。

私も、こういう状態に陥ってることがよくあったように思います。それはそれで、重要な活動だと思っていますし、その結果、とても慎重に物事を運ぶようになりました。

しかし、元記事でも指摘されているように、新しいビジネスを生み出していくのに必要なのは、いかにチャンスを見つけていくか、という点です。

元記事では、それは、自らの弱みや脅威などのマイナス情報を、プラス情報として捉えることができている経営者は強い、という話でした。

問題の解決を図るための分析は、言ってみれば後ろ向きの論理展開です。現在より過去に向かって、因果の連鎖を辿っていきます。

新しい価値を生み出す経営者は、リスクをチャンスと捉える思考の習慣ができています。(元記事ではチャンス思考と命名しています)

このチャンスを発見する思考習慣に、論理的思考が加わることで、さらにその強みを増すことができるはずです。

こちらは、前向きの論理展開です。現在より未来に向かって、因果の連鎖を創造していきます。

この未来への論理展開ができるかどうかが、新しいビジネスや、将来の危機を回避する、重要なスキルであることが、今はわかります。


「理屈っぽい」という言葉は、その響きからしてネガティブなイメージがあります。

これは、人々がこの記事で取り上げたような論理思考のデメリットを、直感的に理解しているからなんでしょうね。

私も単なる理屈屋で終わらず、先を見通せる思考スキルを磨いていきたいと思います。
posted by miyohiro at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Road to CEO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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